Nexera lite inert - 特長
ハロゲン塩による装置の腐食を回避し、安定した分析を実現
抗体の凝集体は免疫原性を示します。また、凝集体は活性本体である抗体の精製効率の低下や生産量減少を招く原因となります。そのため、抗体医薬品の凝集体分析は、バイオ医薬品製造および品質管理上重要な分析のひとつとされています。しかし、これらの分析では移動相に塩化ナトリウムなどのハロゲン塩が高濃度で含まれることから、長期的に安定して分析するためにはメタルフリーLCシステムを用いる必要があります。
流路から金属材料を排除したNexera lite inertは、上記のような条件においても安定した凝集体分析を行うことが可能です。

サイズ排除クロマトグラフィーによるモノクローナルIgG抗体の凝集体分析

ポンプヘッドの耐食性試験結果
高精度の送液性能により再現性の高い分析を提供
Nexera lite inertの送液ユニットLC-40iは送液安定性に優れており、良好な保持時間再現性のデータを得ることができます。

抗体医薬品の凝集体分析(n=5)
データのトレーサビリティーを向上するpHモニター
移動相のpHをモニターし、データのトレーサビリティーを向上するpHモニター
抗体医薬品などタンパク質の分析に用いられるイオン交換クロマトグラフィーやサイズ排除クロマトグラフィーでは、移動相pHが分離に影響を与えることがあります。pHモニターpHM-40は、移動相のpHを常時モニターし、記録します。測定したpHとクロマトグラムは1つのデータ内に一元管理され、分析の信頼性とデータトレーサビリティーの向上に貢献します。
pHモニターを含む低圧グラジエントシステムの流路図と設置の例
ターゲット成分と目的に合わせたカラムの選択
タンパク質、ペプチド、核酸などの生体高分子の分析に応じた、様々な分離モードに最適なカラムをご提案致します。
イオン交換クロマトグラフィー(IEX)用カラムとして、高速・高分離分析に適したノンポーラスタイプと、少量精製も可能なポーラスタイプをラインナップしています。タンパク質や核酸類の分離に対応します。
サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)用カラムとして異なる4種類のポアサイズをラインアップし、抗体医薬品の凝集解析やフラグメントの分離、核酸、糖鎖の分離や分子量測定にご使用頂けます。
塩基性化合物のピーク形状改善を謳ったカラムでも、適した分離が得られないことが多くあります。Shim-pack Arata LCカラムはこれらの課題を全て解決し、塩基性化合物の比類ないピーク形状により新たなレベルの分離を実現します。
LC分離性能最大化のためにデザインされたShim-pack Veloxカラムは、コアシェルテクノロジーを採用し、使用するLCプラットフォームに適した圧力で、分離向上や分析時間短縮を実現します。
疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)用カラムとして、異なる薬物抗体比をもつ抗体薬物複合体など疎水性が僅かに異なる分析種の分離に適しており、薬物抗体比を低背圧かつ高分離能に分析できます。