最適なLC-MSは?島津の技術革新と分析ソリューション

常に一歩先の質量分析を求めて

技術進化の歴史

 

質量分析技術において島津製作所は、常に“オンリーワン”の技術・製品を開発し、社会に貢献してきました。すでに半世紀を超える歴史を持つ技術をベースに、これからも科学技術で社会に貢献していきます。

1875

島津の始まり

製品写真

創業、事業拡大

初代島津源蔵が、理化学器械の製造業を起こした。これが島津の歴史の始まりである。その後、1894年から1916年に二代目源蔵は蓄電池と医療用X線装置などの新たな分野に挑戦し、さらに分析へと事業領域を広げていった。

1970

質量分析の黎明期

製品写真

LKB-9000

世界初の量産GC-MS(磁場型)をスウェーデンLKB社との提携により日本に導入した。この装置の基本的な考え方が、その後の島津のGC-MSやLC-MSにも活かされている。

1989
製品写真

LCMS-QP1000

島津初のサーモスプレー方式LC-MS製品を発売した。サーモスプレーが1990年代にLC-MSのインターフェースとして主流となった。

2000
製品写真

LCMS-2010

従来のLC-MSのレンズ系やスプレー部分などを島津の独自技術を用いて新たに設計し、感度を10倍以上向上させたシングル四重極質量分析計「LCMS-2010」を発売した。

2008
製品写真

LCMS-2020

超高速LCに初めて対応した超高速MS検出器 「LCMS-2020」の登場。島津独自の超高速技術「UF Technologies」を搭載し、圧倒的な高速性と高い感度の両立を実現したシングル四重極質量分析計である。

2010

トリプル四重極型への挑戦

製品写真

LCMS-8030

日本初のトリプル四重極質量分析計「LCMS-8030」を発表した。当時としては世界最高の検出速度を実現し、水や土壌中の汚染物質、医薬品の代謝物、食品中の残留農薬など、膨大な数の試料を測定するニーズに応えた。

2015
製品写真

LCMS-8060

LCMS-8050の発売(2013年)後、トリプル四重極型のハイエンドモデルとして発売された「LCMS-8060」では、LCMS-8050から更なるイオンパスの改良を行い、約3倍の感度向上を実現している。

2018
製品写真

LCMS-9030

島津初の四重極飛行時間型質量分析計「LCMS-9030」を発売し、高分解能精密質量(HRAM)分析市場に参入した。シンプルな操作で、精度、感度、分解能を兼ね備えた信頼性の高い精密質量測定の日常化を可能にするテクノロジーを備えている。

2022
製品写真

LCMS-2050

装置体積で従来比66%減という小型化に成功し、同時に広い質量範囲、高速の正負イオン化切り替えなど優れた基本性能を実現している。
装置状態を自動チェックするパフォーマンス・コンシェルジュ機能を搭載。

2022
製品写真

LCMS-9050

独自の電源技術とデータ補正技術により、四重極飛行時間型質量分析計では困難であった正・負イオンの同時測定を実現。高い信頼性の膨大なデータを効率的に取得でき、新薬・新素材の開発をさらなる高みへ導きます。

2023
製品写真

OAD-TOFシステム

正負イオンの同時測定を実現した四重極飛行時間型質量分析計LCMS-9050に、世界初のイオン解離技術OADを搭載した島津独自のシステム。これまで困難であった二重結合位置の特定が可能となり、未知成分の構造解析を協力に支援する。

2024
製品写真

LCMS-TQ RXシリーズ

試料を噴霧するノズルの形状を改良し、スプレーの均一化により分析データの安定性を向上させた。イオンのみを効率的に質量分析計部へ導入して、高い測定感度と頑健性を実現している。
多様化する分析現場のニーズに対して、島津製作所が誇る技術を集約した、Reliable、Resilient、Responsibleの3Rを兼ね備えたトリプル四重極質量分析計。