DPiMS™ QT - 特長
探針エレクトロスプレーイオン化キット
簡単な前処理によって、質量分析が可能

- 血液や尿などの生体試料を分析に掛けるまでの時間は従来法の約50%
- 食品や組織切片など固体試料はそのまま分析可能。前処理にかかる時間を大幅に短縮可能。
※固体試料においても希釈や遠心分離など簡単な前処理を実施することで、より分析精度を向上できます。
前処理時間の比較
簡単な前処理で迅速に食品中の機能性成分が検出可能
大豆加工食品中における迅速簡便なイソフラボンの検出
各食品10 mgを50%エタノール1 mLで浸透・攪拌・遠心分離後の上清を測定し、各成分をOnPlateで検出します。
MS測定条件
Mass range: m/z100~800 / IF Voltage: 3.5 kV
Desolvationlinetemp: 250℃
Heat blocktemp: 50℃
Polarity:Positive / Event Time: 0.02sec
Mass range: m/z100~800 / IF Voltage: 3.5 kV
Desolvationlinetemp: 250℃
Heat blocktemp: 50℃
Polarity:Positive / Event Time: 0.02sec
迅速な分析が可能
スピーディーな定性分析

DPiMS QTとQ-TOF LC/MSの定性分析ワークフローを比較しました。DPiMS QTを用いることで、従来法であるQ-TOF LC/MSを用いた場合に比べ、測定にかかる時間をはるかに短縮することが可能です。
迅速な定性分析
DPiMS QTの定性分析に費やす時間はわずか10数秒です。定性スクリーニング分析を行う上で、結果を確認するまでの時間を削減でき、作業効率の向上が見込めます。
高耐久性、安定性
キャリーオーバーのない分析系
1回のサンプリングで探針に付着する検体はわずか数十pLです。質量分析計内部への汚染の心配がありません。
探針を変えることでキャリーオーバーも防ぐことができます。濃いサンプルや濃度未知のサンプルの測定が可能です。

DPiMS QT⇔Q-TOF LC/MSの換装が簡単

DPiMS QTユニットを取り外し、Q-TOF LC/MSシステムに繋ぎ変えるまでの所要時間はおよそ15秒たらず。DPiMS QTによる定性分析と一次スクリーニングを実施し、定量分析を要する検体数を削減することで、Q-TOF LC/MS分析に必要な資源(溶媒やカラム)の削減が可能です。