MultiNA II MCE-301 - サポート
マイクロチップ電気泳動システム
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マイクロチップ電気泳動の原理
マイクロチップ中の流路は、分析対象サンプルのローディング用流路とセパレーション流路が直交しており、流路端には4つの分注用リザーバと電圧印加用Pt電極が設計されています。試薬キットはDNA 4種類とRNA 1種類の合計5種類があり、分析対象試料の種類と塩基のサイズによって使い分けます。試薬キット※は分離バッファ溶液とマーカ溶液の2種類で構成されています。分離バッファ溶液は分離用流路中で分子ふるい効果による対象試料成分の分離を担い、分析開始前にGel StarやSYBER Goldなどの蛍光色素を混合して使用します。マーカ溶液は2種類の標準物質(低分子マーカおよび高分子マーカ)を含んでおり、分析中または分析前にサンプルと混合してサイズや濃度算出の基準ピークとして利用されます。泳動は下記の3工程で実施します。
※蛍光色素とサイズスタンダードは試薬キットには含まれておりません。
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マイクロチップ
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試薬キット
左:分離バッファ(分離媒体)、右:マーカー溶液(分析間補正用試薬)
- 分離バッファの充填とサンプルの注入
分離バッファと蛍光色素の混合溶液を流路へ充填します。分離バッファを充填した後、試料とマーカ溶液をリザーバーへ注入します。
- ローディング
ローディング流路の電極に電圧が印加され、試料がリザーバーからローディング流路に導入されます。
- サンプル分離/検出
流路が交差する部分に存在する試料の一部がセパレーション流路へ導入され、検出部に向かって泳動します。流路内では分離バッファ中の蛍光色素と結合しながらDNA/RNAのサイズによって分離され、検出部(★)ではLED光照射により発生する蛍光信号を検出します。

塩基サイズと濃度の算出
はじめに、サイズ検量線作成に使用する標準試料(サイズスタンダード)を泳動して検量線を作成します。次にサンプルを泳動し、作成したサイズ検量線に基づいて未知試料の塩基サイズや濃度値を算出します。
- サイズスタンダードの分析
マーカ溶液とサイズスタンダードの混合溶液を分析します。
- サイズ検量線作成
塩基のサイズと泳動時間からサイズ検量線を作成します。
- サンプルの分析
マーカ溶液とサンプルの混合溶液を分析します。サイズ検量線に基づいて検出された試料中の塩基サイズを推定します。また、サンプルのピーク面積値とマーカーの面積値から塩基サイズごとの濃度を算出します。
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マーカ溶液とサイズスタンダードのエレクトロフェログラム
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サイズ検量線