6. 細孔比表面積分布
円筒細孔の場合、細孔直径D、細孔の長さをLとすると、その体積V=πD2L/4、側面積A=πDLですからD=4V/A、もしくは A=4V/Dと表すことができます。
2項で記載した差分細孔容積を考えます。ある測定区間(細孔径区間)での体積増加dVが、あるひとつの平均細孔径を有する円筒細孔によるものと仮定すれば、その区間で増加した比表面積は dA=4dV/Dav (Davは平均細孔径)と求めることができます。区間ごとの細孔表面積の差分値dAが求まれば、積算比表面積ΣAも計算でき、細孔容積と同様に細孔比表面積分布を得ることができます。
ここで注意したいことは、(上記の導出過程で明らかですが、)細孔表面積分布は、細孔容積分布に比べて、細孔形状のファクタが非常に大きいということです。
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