食品の多くは包装されて消費者の手許に届くため,包装の材料,強度,機能などを確認することが必要となります。当社の分析評価技術を用いれば,包装材に用いられる合成樹脂や残留溶媒のリスク評価,接着部分の強度試験などが可能となります。

GCによる残留溶剤の分析例

食品の包装材料や容器は,その製造工程で印刷や接着など有機溶剤が使用されるため,残留有機溶剤の品質管理が求められます。これらの成分はヘッドスペースGC法や,溶剤で溶かした試料液を直接GCに注入して定量することができます。

菓子用包装材に残留した有機溶剤の分析例(ヘッドスペースGC法)

菓子用包装材に残留した有機溶剤の分析例
(ヘッドスペースGC法) 

小型卓上試験機を用いた包装材の接着強度試験例

食材の包装には,アルミ等の金属から,紙や樹脂等の非金属まで種々の材料が使用され,保存,破損防止,開封しやすさなどを考慮して,食品の特性に応じた接着方法が用いられています。ここでは,各食品包装袋の接着強度の測定結果を示します。食品の種類によって,包装強度,ばらつき度に差が認められ,糸こんにゃく用包装袋は内部からの水漏れを防ぐために接着部分がより丈夫になっていることが分かります。

食品包装袋の評価結果

食品包装袋の評価結果