8. 検出器(FID,FPD,FTD)での水素ガスの使用

FID:水素炎イオン化検出器, FPD:炎光光度検出器, FTD:フレームサーミオニック検出器(熱イオン化検出器)
 

 

一般強制 FPD は原理的に空気の流量に対して水素の流量が過多となる条件で使用するため,点火していても水素の一部が燃焼せずにそのまま放出されます。 安全のために十分な換気をしてください。
一般強制 APC・AFC でガスの供給圧が正常であるにも係らずリークエラーが発生するときは,使用を中止して当社に修理を依頼してください。
なお,APC・AFC に使用しているバルブの寿命の目安は11 年です(使用条件によって異なります)。
一般強制 「手動で水素ガス流量を設定する」タイプのガスクロマトグラフで,流量や圧力が通常に比べて極端に大きく(または小さく)なってしまうときには,圧力調整弁部も含めてガス漏れチェックをしてください。
漏れが見つからない,漏れが止まらない,または漏れを止めても正常に戻らないときは,使用を中止して当社に修理を依頼してください。
一般強制 「手動で水素ガス流量を設定する」タイプのガスクロマトグラフ(供給ガス遮断用電磁弁があるものを除く)では,必ず以下の手順に従って水素ガスを供給してください。
検出器に水素ガスを供給してから点火するまでの時間が長いと,水素ガスが室内に流れ続け,危険です。

■検出器に水素ガスを供給するとき

 

  1. ガスクロマトグラフのキャリアガスや温度が設定どおりであることを確認します。
  2. ボンベの元栓を開けます。
  3. 水素ガスの流量を設定します。
  4. FID,FPD の場合は,点火します。
  5. 点火を確認します。
    点火に失敗した場合は,次の「装置を停止するとき」に従って装置を停止し,検出器を点検してください。

 

■装置を停止するとき

 

  1. ボンベの元栓を閉めます。
  2. 水素ガスの流量を 0(ゼロ)に設定します。
  3. 装置を停止します。