セプタムの交換

事前準備

はじめに装置をメンテナンス可能な状態(メンテナンスモード)へ移行して下さい。

使用部品

No.
部品名称
カテゴリ
必要個数
備考
ピンセット
1
セプタム
1
各種オプション品があります。
スペーサ
1
SINJ用部品です。

作業手順

手順1

INJ/DETカバー(★1)を開けます。

GC-2050の場合、メンテナンス作業はINJ/DETカバーを開けずに行ってください。INJ/DETカバーを開ける際は電源をOFFにしてください。

手順2

セプタムナット(★2)を反時計回りに回して取り外します。

注記

気化室によって外観が異なります。SINJの場合は下記の通りです。

手順3

ピンセット(①)を使用して古いセプタム(★3)を取り外します。

注記

SINJの場合は、セプタムの下にスペーサ(③)があります。交換するときは、スリットのある面が下側になるようにしてください。

手順4

新しいセプタム(②)を取り付けます。

ヒント

セプタムをピンセットの平らな面で押さえると、取り付けやすくなります。

手順5

セプタムナット(★2)を時計回りに回して一杯まで締め込み、半周戻します。

ヒント
  • 締め込み後に半周戻さないと、セプタムが固くなり、シリンジ挿入時に針先が曲がってしまうことがあります。

  • 締め込み後に半周戻すことで、セプタムが過度に圧縮され、シリンジが貫通しにくくなることを防ぎます。

手順6

INJ/DETカバーを閉めます。

手順7

該当する装置に従った下記手順に従い、メンテナンスモードから復帰し、消耗品カウンタをリセットします。

ヒント

各種セプタムによってブリーディングの種類は異なり、クロマトグラム上で異なるパターンとして現れます。高感度分析においては、目的化合物のピークを妨害する位置にブリーディングが現れないセプタムを選択し、使用する必要があります。また、ヘキサン等で数時間抽出後、120 ℃~150 ℃程度(LL,HTセプタムは~200 ℃程度)で数時間コンディショニングをすることでブリーディングの減少に効果がある場合があります。ただし、CRSセプタム(AG3)の場合はローブリードであり、有機溶剤による抽出は不要です。