葛根湯の密度、比表面積測定例(乾式自動密度計)

葛根湯の密度,比表面積測定例

葛根湯は多成分の生薬が入った医薬品です。 葛根(カッコン),麻黄(マオウ),大棗(タイソウ),桂皮(ケイヒ),芍薬(シャクヤク),甘草(カンゾウ),生姜(ショウキョウ)が主成分です。製造メーカによっては添加物等に違いがあります。
ここでは市販の葛根湯(顆粒状)2種を対象として密度(乾式自動密度計アキュピック,10cm3モデルを使用),比表面積(トライスター)を測定し,開封直後と開封後2日間経過した後の試料の比較結果をご紹介します。

測定試料 (市販品)
No.A:添加物記載なし。
No.B:添加物記載あり。

測定結果(経時変化)

乾式で密度測定を行うアキュピックは同じ試料を繰返し測定できるので試料の経時変化を見ることができます。また水分の影響を受けやすい試料でも浸液の影響を考える必要がなく,微量の試料で精度の高いデータを得ることができます。

乾式自動密度計 アキュピックII 1345 シリーズ

高速・高精度の乾式自動密度計です。ヘリウムガスを用いた乾式測定ですから固体だけでなく,液体やペースト状の試料など試料セルに入る物質であれば,ほとんどすべてのものが,測定対象になります。 液体や水分を含むものでも測定可能です。
 

自動比表面積・細孔分布測定装置 トライスターII 3020シリーズ

トライスターII 3020シリーズは,3ポート独立同時測定することにより,比表面積・細孔分布測定の処理量を飛躍的にアップさせる事が可能なシステムです。標準形モデルに加え,クリプトン対応形モデルもご用意しています。この場合クリプトンガスを用いることによって,0.001m2/gまでの低比表面積測定が可能となり,より応用範囲が広くなります。