アキュピックII 1345 シリーズ
乾式自動密度計
幅広い用途と測定対象に対応,
さらに仕事のスタイルに合わせてシステムの増設ができます。

固体だけでなく,ペースト状の試料や液体まで,ほとんどすべての対象の密度を測定することができます。
※測定対象に揮発性がないことが前提です。
微粉末や軽い試料は,湿式では液体に浮くため測定が困難ですが,気体を用いる乾式測定では簡単に測定することができます。
気体を用いるので,試料の溶解特性や濡れ特性,気泡の付着性などの問題を考慮する必要がありません。また,液体分子が侵入しえない微細孔にもガス分子なら入り込めるのでより正確な測定が実現できます。
試料を液体に浸すことがないので,測定後の試料の回収や,同一試料の繰り返し測定が可能です。高価な試料や少量しか生成できない試料の場合に有利です。
特長
1. 乾式の測定法です
気体(ヘリウムガスや窒素ガス)を使用する乾式測定なので,液体に対する溶解や濡れの考慮の心配がなく,また試料の回収・同一試料での繰り返し測定が容易に行えます。さらに揮発性が低ければ,ペースト状試料や液体試料の測定も可能です。
2. 高精度で,再現性が優れています
前処理と測定動作を繰り返し行ない,その平均値を自動的に求める機能を備えています。これによって,高精度測定と優れた再現性を実現しています。体積測定の繰り返し精度は,公称試料セル容積(フルスケール)に対して±0.02%です。
3. 短時間で測定できます
必要な測定精度を設定することができます。この機能により,短時間に,必要な精度を満足するデータが得られます。
4. 測定操作が簡単で個人差がありません
測定者は試料の入った容器を試料室にセットするだけでよく,測定操作は全て自動化されています。したがって,湿式測定法に比べて測定に個人差がありません。
5. 試料のサイズや量に適した測定が高精度で可能
本体は,最大試料量の異なる3モデル(100cm3,10cm3,1cm3)から選択できます。さらに特別付属品のマルチボリウムキットを使用すれば,試料がより少ない場合も精度良く測定できます。
6. WEBブラウザで測定結果を確認できます
イーサネットポートを有しているのでPCと接続しておけば,WEBブラウザを使用して過去5回の測定結果(HTML TEXT形式)を専用のソフトを使用することなく,確認・保存・印刷することができます。
7. 測定部の温度制御が可能です(温度調節形のみ)
特別付属品の循環恒温槽により温度制御された液体を,測定部の周辺に循環させ間接的に温度を制御しています。そのために,周囲温度が変化しても試料室の温度は常に安定しており,測定精度が向上します。また,測定時の温度がJIS等の規格で規定されているような試料については,試料をその温度に保持することができます。
8. 高精度で試料室容積を保ちます
試料室封止機構に独自の方式を採用することにより,蓋の開閉時に安定した試料室容積を保ちます。操作感は滑らか,かつ,個人差のない測定室容積維持が可能で,良好な測定結果の再現性を保証します。
9. 試料質量を天びんから直接入力することができます
天びんを本体およびPCのRS232Cポートに接続することにより試料質量を本体およびソフトに直接入力することができます。
10. フィルターキャップで試料の飛散防止
特別付属品のフィルターキャップキットを使用することで粉末の試料でも装置内部への飛散を心配することなく測定できます。
11. Windows®ソフトウェアで様々な測定が可能
特別付属品のソフトウェアを使用することで,複数の装置制御やデータ処理が可能です。測定条件や測定結果の保存管理も容易になります。また,シーケンス測定やリアルタイムモニタが可能です。さらにはスラリー濃度,細孔体積,気孔率なども計算可能になります。
※Windows®は米国マイクロソフト社の登録商標です。
12. 測定モジュールの増設により,最大6試料までの同時測定が可能になります
測定モジュールを最大5台まで本体に増設できます。これによって最大6試料までの同時測定が可能になります。また,仕事のスタイルに合わせて増設スタイルを選択できます。
民間企業の品質管理部門などのように試料点数が多い場合には,最大試料容量が同じ測定モジュールを複数台増設して処理能力の向上を図ることができます。通常,1時間に3試料を測定できる場合,増設すれば最大で18試料まで測定できるようになります。また,大学や研究機関などのように試料のサイズが大きく異なる場合には,最大試料容量の異なる測定モジュールを増設すれば,試料のサイズに関わらずに同じ測定精度を得ることができます。

