牛乳中の鉛

鉛は人体に対して有害なため,食品中や薬品中に含まれる鉛の許容量が低くなる傾向があり,その測定には原子吸光分析で感度の良い電気加熱原子化法が有効です。電気加熱原子化法に,プラットフォームチューブを使用することにより,酸素あるいは空気添加がなくとも,精度良く測定できます。

牛乳中のPbの測定結果

牛乳中のPbの測定結果

牛乳中のPbが示すピークプロファイルと使用した検量線

牛乳中のPbが示すピークプロファイルと使用した検量線

原子吸光分光光度計

食品中の有害元素(ヒ素、鉛、カドミウムなど)は低濃度まで管理することが必要です。原子吸光法のファーネス分析では,ppbという微量の単位でこれらの元素を測定することが可能です。しかも,液体状の食品であれば,前処理することなく直接測定することも可能です。