LCMS-TQ RX シリーズ
オートサンプラーの自動希釈機能を用いた容器中のビスフェノール類の一斉分析
ユーザーベネフィット
- LC-MS/MSを用いた分析により、高い選択性・高い感度で食品容器中のビスフェノール類の分析が可能です。 - 最適化されたLC-MS/MS分析メソッドを用いることで、全8化合物において添加濃度10 µg/kgから精度よく定量可能です。 - オートサンプラーの自動希釈機能を用いることで、分析の省力化、省溶媒化と作業の標準化を実現します。
はじめに
ビスフェノールA(BPA)として知られる4,4′-イソプロピリデンジフェノールは、主にポリカーボネート、エポキシ樹脂と呼ばれるプラスチックの原料として食品接触材料および製品の製造に使用されます。BPAは内分泌かく乱物質であり、ポリカーボネート製の食器・容器やエポキシ樹脂による塗装が施された食品缶詰や飲料缶内面から飲食物に移行することで体内に摂取されるため、1997年頃から使用が懸念されてきました。EUを中心に20年以上にわたり、ヒトの曝露量や食品包装中のBPAの存在によるリスク評価が行われてきていますが、近年、耐容1日摂取量(TDI)の引き下げや、BPAの食品接触材料への使用禁止に関する規則が公布され、BPAの使用に対する規制の厳格化が進んでいます。また、BPAだけではなくその他のビスフェノール類も規制が進められています。 本稿では、ポリプロピレン製の食品保存容器中に含まれるBPA、ビスフェノールB(BPB)、ビスフェノールF(BPF)、ビスフェノールS(BPS)、ビスフェノールAF(BPAF)、4,4′-(1,3-ジメチルブチリデン)ジフェノール、フェノールフタレイン、テトラブロモビスフェノールA(TBBPA)の8化合物をオートサンプラーの自動希釈機能を用いて、手動での希釈と比較して、簡便かつ少ない溶媒でLC-MS/MS分析を行った例を紹介します。
2026.10.29
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