MicrobialTrackと卓上MALDI-TOF MSを用いた異なる培地で培養した納豆菌の同定

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ユーザーベネフィット

- MicrobialTrackはゲノムから予測した全タンパク質の理論質量に基づいて微生物種を同定するため、培養条件が異なる試料でも信頼性の高い同定が可能です。 - 観測ピークのタンパク質帰属を確認でき、同定結果の妥当性を評価できます。 - 簡便な前処理とMALDI-TOF MS測定により、食品・産業微生物の同定を効率化できます。

はじめに

MALDI-MSを用いた微生物同定は、迅速かつ簡便に菌種を推定できる手法として、臨床、食品、製薬および研究分野で広く利用されています。一方、従来のスペクトルデータベースとのパターンマッチングに基づくフィンガープリント法では、培地や培養条件の違いによるタンパク質発現の変化に伴い、マススペクトルパターンが変動し、同定結果に影響を及ぼす場合があります。MicrobialTrackは、微生物ゲノム情報から予測したタンパク質の理論質量と観測ピークを照合して微生物種を同定するMALDI-MS微生物同定ソフトウェアです。特に、ハウスキーピングタンパク質であるリボソームタンパク質を重視した解析により、培養条件に起因するスペクトル変動の影響を受けにくい特長があります。 本稿では、納豆の製造に加え、アミラーゼやプロテアーゼなどの産業用酵素、バイオサーファクタントの生産菌として広く利用されているBacillus subtilisを異なる培地で培養し、MALDI-MSおよびMicrobialTrackで解析した結果を紹介します。

2026.09.11

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