LCMS-TQ RX シリーズ
走査電子顕微鏡とLC-MS/MSを用いた心臓組織の代謝特性の多角的解析
ユーザーベネフィット
- 走査電子顕微鏡を用いることで、細胞の微細構造を高精細に捉え、組織ごとに異なる形態的特徴を確認できます。 - LC-MS/MSを用いたメタボロミクス解析によって、組織間の代謝物の差を可視化し、代謝特性を比較できます。 - 電子顕微鏡で得られた形態情報とメタボロミクスを統合解析することで、組織の機能的な違いをより深く理解できます。
はじめに
心臓のペースメーカー組織である洞結節は、規則的な電気的インパルスを発生させることで心拍を制御する微小な組織です。心臓の大部分を占める心室筋では、密に配列した筋原線維の間に発達したミトコンドリアが整列しており、収縮・弛緩に必要な多量のエネルギーを効率的に供給しています。一方、洞結節細胞は心筋細胞の一種でありながら、収縮ではなく活動電位の自発的な生成という特有の機能を担っています。この機能にもエネルギーが必要であることが知られていますが、洞結節細胞におけるエネルギー代謝の実態については十分に明らかになっていません。 今回、洞結節の代謝特性を明らかにすることを目的として、微小組織である洞結節から十分な試料量を確保できるウマ心臓を用い、洞結節、心房、心室を対象に、電子顕微鏡によるミトコンドリアの超微細形態解析とLC-MS/MSによる代謝物解析を組み合わせた統合解析を実施しました。
2026.09.09
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