LCMS-TQ RX シリーズ
トリプル四重極型LC-MS/MSを用いた粉ミルク中のセレウリド分析
ユーザーベネフィット
- 欧州食品安全機関(EFSA)が示す厳しい安全基準レベルの低濃度でも定量が可能です。 - 調乳後の粉ミルクについて、前処理としてISO 18465に基づく手法とQuEChERS法を参考にした手法を検証しており、いずれも内部標準不使用で高精度に再現性の良い定量が可能であることを確認しています。
はじめに
セレウリドは、Bacillus cereusが産生する耐熱性の嘔吐毒であり、少量の摂取でも健康に影響を及ぼす懸念があることから、食品中での適切な管理が求められています。とりわけ乳幼児はごく少量の摂取でも嘔吐や下痢を引き起こす恐れがあるため、乳児用調製粉乳(粉ミルク)に対する安全性への要求は極めて高く、低濃度域でも確実に検出・定量できる分析法が必要です。 欧州食品安全機関(EFSA)は迅速リスク評価において、乳児における急性参照用量(ARfD)を体重あたり0.014 μg/kgと提案しており、調乳後の粉ミルク中のセレウリド濃度が0.054 μg/Lを超える場合、安全基準を上回る可能性があると述べています。一方で、粉ミルクは脂質やタンパク質を多く含む複雑なマトリックスであるため、適切な前処理法を選択することが重要です。 本アプリケーションでは、トリプル四重極型LC-MS/MSを用いて粉ミルク中のセレウリドを分析し、ISO 18465に基づく手法と、QuEChERS法を参考にした手法による前処理を比較した例を紹介します。添加回収試験の結果、いずれの手法でも良好な結果が得られましたが、QuEChERS法を参考にした手法のほうがより高い回収率を示しました。
2026.04.23
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