デコンボリューション解析を用いたタイヤゴムに含まれる加硫促進剤関連化合物の検出

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ユーザーベネフィット

- LabSolutions Insight Explore GCMSを用いたデコンボリューション解析により、微量の加硫促進剤関連化合物およびその他の添加剤のピークを自動検出し、定性解析ができます。 - ライブラリ検索に高分子添加剤ライブラリ Ver.2を用いることで、添加剤に由来する化合物ピークを簡単に判別することができます。

はじめに

加硫促進剤は、タイヤの耐摩耗性などの物性に寄与する重要な添加剤であり、タイヤゴムの研究開発においてその詳細な解析が求められています。これらの成分を対象とした分析手法として、簡便な前処理で測定可能な熱分解–ガスクロマトグラフ質量分析計(Py-GC-MS)が広く用いられています。本手法では、加硫促進剤そのものや熱分解により生成する関連化合物(以下、加硫促進剤関連化合物)を検出・定性することで、配合成分の推定が可能です。しかし、以下の2つの課題により、これらのピークの検出および定性が困難となる場合がありました。 1. タイヤゴムを加熱して直接分析する手法であるため、母材由来の分解生成物や各種添加剤などの多様な夾雑成分が共溶出し、クロマトグラムが複雑になる。 2. 加硫促進剤はゴム製造時の加硫反応に関与して化学的に変化・消費されるため、加硫促進剤関連化合物が微量となり、検出が困難となる場合がある。 このような夾雑成分の多いクロマトグラムに含まれる微量ピークの検出には、デコンボリューション解析が有効です。 本稿ではデコンボリューション解析を簡便に実施可能なソフトウェアLabSolutions Insight Explore GCMSを活用し、Py-GC-MSで分析されたタイヤゴムに含まれる加硫促進剤関連化合物およびその他の添加剤を解析した事例について紹介します。

2026.03.23