MicrobialTrack™
MicrobialTrackと卓上MALDI-TOF MSによるPseudoxanthomonas属細菌の同定
ユーザーベネフィット
- 環境由来であるため臨床検体から検出されることは稀で、高い信頼度で同定することが困難なPseudoxanthomonas属細菌を正しく同定できます。 - 比較的新しく登録された種でも正しく同定することが可能です。 - 同定に寄与したタンパク質由来ピークとそのタンパク質のアミノ酸配列を紐付け、根拠を示した説得力のある同定結果を提示できます。
はじめに
Pseudoxanthomonas属は、環境試料から分離されるグラム陰性・好気性の桿菌で、運動性およびオキシダーゼ陽性を示す日和見感染症原因菌として知られ、これまでに20種が登録されています。臨床検体からの報告は稀で、ヒト由来の報告例はP. kaohsiungensis、P. japonensis、P. mexicana、およびP. winnipegensis の4例にとどまります。 近年、臨床微生物検査にはMALDI-TOF MSで得たマススペクトルのパターンマッチングを活用する微生物同定技術(フィンガープリント法)が広く利用されています。しかし、データベース未登録種は同定できず、識別が困難な近縁種の存在など課題があります。一方、微生物種の簡易同定に使用されている16S rRNA遺伝子解析や、現在種の定義に使用されている全ゲノム解析は、コストや時間を要するため日常的運用が困難です。 ここでは、MALDI-TOF MS微生物同定ソフトウェアMicrobialTrackによるP. kaohsiungensis、P. japonensis、P. mexicana、P. winnipegensisの基準株および重篤な感染症を引き起こした臨床分離株の同定事例を紹介します。
2026.03.18
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