FTIRと熱分析装置を用いた微小な同種樹脂の判別

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ユーザーベネフィット

- FTIRのATR法を用いることで、簡単かつ迅速に樹脂の定性分析を行うことができます。 - DSCは、FTIRでは確認できない樹脂の熱履歴の違いを確認できる可能性があります。 - TG-DTAは、樹脂に含まれる無機添加剤の含有量を確認することができます。

はじめに

現代社会では様々な樹脂製品が多様な用途で使用されており、製品に混入した樹脂異物の同定や環境影響評価のためのマイクロプラスチックの定性など、微小な樹脂の定性の需要が高まっています。樹脂の定性分析には、一般的に赤外分光光度計FTIRが用いられます。特にATR法(Attenuated Total Reflectance)はクランプにより試料をプリズムに密着させるだけで簡単かつ迅速に測定ができるため、広く用いられる方法です。種類が異なる樹脂の判別は比較的容易ですが、同種の樹脂において添加剤の種類やその含有量がわずかに異なる場合や、製造時の熱履歴のみが異なる場合などは明確な違いが出ないことがあります。そのような場合は、示差走査熱量計DSCや示差熱・熱重量同時測定装置TG-DTAといった熱分析装置を用いることで違いを確認できることがあります。 本稿では、赤外分光光度計IRSpirit-TX、示差走査熱量計DSC-60 Plus、示差熱・熱重量同時測定装置DTG-60の3種の装置を用いて、6種の微小なポリプロピレン(PP)樹脂の違いを確認した事例をご紹介します。

2026.02.18

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