AIアルゴリズムによる分離条件の自動最適化 -アイソクラティック溶離にて最適化-

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ユーザーベネフィット

- LabSolutions MDのAIアルゴリズムにより分離条件を自動で最適化でき、LCメソッド開発にかかる作業を大幅に省力化できます。 - アイソクラティック溶離にて分離条件を最適化することで、異なるシステム間におけるメソッド移管が容易になります。 - 新規のメソッド開発だけでなく、既存条件のグラジエント溶離からアイソクラティック溶離への変換にも使用できます。

はじめに

一般的なLCのメソッド開発では、移動相やカラムの設置、分析スケジュールの作成といった「準備」を行い、「分析」を開始します。その後、得られたデータの「解析」を実施し、次の分析のための「準備」を再度行い、再び「分析」を仕掛けます。この作業の繰り返しでメソッド開発は進行しますが、分析者にとっては、繰り返しの分析スケジュールの作成に膨大な時間を要するだけでなく、得られたデータの解析結果に基づき最適条件を探索する過程では、クロマトグラフィーに対する知見も要求されます。つまり、通常のメソッド開発においては「人」による介入が必須であり、一連のメソッド開発の無人化・自動化による作業の省力化が望まれています。本稿では、低分子化合物の混合標準試料をモデルサンプルとし、分離度のクライテリアを満たす条件を、分析法開発支援ソフトウェアLabSolutions MDにて自動探索した事例についてご紹介します。グラジエント溶離の場合、異なるシステム間において分離パターンを維持しながらメソッド移管するためには、各種LCパラメーターを適切に調整する必要がありますが、移管の前後で分離パターンを完全に一致させることは困難な場合もあります。本稿では、メソッド移管をよりスムーズに実施するために、アイソクラティック溶離にて分離条件の最適化を実施した事例についてご紹介します。

2025.11.19

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