ビタミンおよびビタミン様物質の多角的分光測定

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ユーザーベネフィット

- 紫外可視分光光度計では液体状態における紫外域から可視域までの吸収特性が、分光蛍光光度計では液体(粉末)状態における蛍光特性が測定できます。 - フーリエ変換赤外分光光度計やラマン分光光度計では、液体/粉末状態で簡便に定性分析が行えます。 - 試料に応じて様々な分光測定法を用いることで、簡便に分光特性を調べることができます。

はじめに

ビタミンは、体の機能を正常に保つ働きを担いますが、体内ではほとんど合成できないため、食品から摂取する必要があります。一般に、水に溶けやすい水溶性ビタミンと水に溶けにくい脂溶性ビタミンに分類されます。一方、ビタミン様物質はビタミンに似た働きをしますが、体内で合成できる栄養素のことを指します。このようにビタミンやビタミン様物質は人間にとって必要な物質であり、それらがどの物質に含まれているか、どの程度含まれているかなどを調べるには分析機器を用いた測定が必要です。水溶性/脂溶性ビタミンの一斉分析に関する情報は「食品開発 分析ソリューション」に記載がありますが、今回は分光機器(紫外可視分光光度計、分光蛍光光度計、フーリエ変換型赤外分光光度計、ラマン分光光度計)でのビタミンおよびビタミン様物質の測定例を中心にまとめましたので、その事例をご紹介します。

2025.10.01