カラム切替バルブGCシステムによる無機ガスおよび低級炭化水素の一斉分析

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ユーザーベネフィット

- TCDを使用することで、無機ガスおよび低級炭化水素を高濃度範囲において一斉分析できます。 - BrevisGC-2050 にバルブ収納ボックスVB-30-Sを組み込むことで、省スペースで効率的な分析が実現できます。 - アルゴンガスをキャリアガスとして使用するため、ヘリウムガスを消費しない利点に加えて、一度の分析で水素を含むその他の無機ガスおよび低級炭化水素を分析できます。

はじめに

無機ガスおよび低級炭化水素を対象とした分析は、エネルギー分野をはじめ様々な業界で実施されています。近年、メタネーション技術の進展やクリーンエネルギー源としての水素への注目等もあり、これらのガスを分析する重要性は高まっています。一般的にこれらのガスの分析にはTCD検出器を使用しますが、使用するカラムによっては分析できない成分があったり、昇温が必要となったりと運用面に課題があります。本アプリケーションでは、GCに自動サンプリング用のバルブおよびカラム切替用のバルブを組み込むことによって、安定的に無機ガス/低級炭化水素を分析する手法をご紹介します。 H2、O2、N2、CO、CO2、CH4、C2H6を種々の濃度で分析し、本装置の性能を評価しました。各成分についてR2>0.999以上の高い直線性を持っており、検出下限は0.01~0.05%でした。自動サンプリングシステムであるため、高い面積再現性も有しています。分析目的に合わせた本アプリケーションの拡張性についても説明します。

2025.09.24

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