自動抽出・誘導体化システムを用いた微細藻類中の脂肪酸の分析

ダウンロード

ユーザーベネフィット

- 抽出、濃縮、誘導体化、希釈といった前処理を自動で行うことで、分析を効率化することができます。 - 市販キットを分注するだけで使用でき、試薬調製などによる作業者の溶媒暴露量を大幅に削減できます。 - Smart Metabolites Database Ver.2を使用することで、データ解析を効率化できます。

はじめに

近年、微細藻類をバイオ燃料や、化成品原料、サプリメント、畜水産飼料などの広い業界領域で利用する取り組みが進んでいます。このような微細藻類の産業利用において、重要視されているのが脂質の組成です。脂質は生体を構成する要素の一つであり、遊離脂肪酸、グリセリド、リン脂質などが含まれます。これらは誘導体化後にGCもしくはGC-MSで分析されます。この誘導体化反応では、遊離脂肪酸のカルボキシル基をメチル化すると同時に、エステル交換反応によりグリセリドから脂肪酸メチルエステルを得る手法が一般的です。しかし実際には、誘導体化に加えて抽出や濃縮などの前処理工程が必要となり、数時間の作業を要します。また、強酸や強塩基を使用するため、作業者は試薬の取り扱いに十分注意しなければなりません。 本アプリケーションでは、自動前処理装置であるATLAS-LEXT GHDを用いて微細藻類に含まれる脂肪酸の抽出から誘導体化までを自動化し、脂肪酸メチルエステルをGCMS-QP2050で分析しました。

2025.07.30

関連製品

一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。