Shim-pack Scepter Claris C18によるヒト血漿中のリン脂質プロファイリング法

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ユーザーベネフィット

- MRMライブラリ「リン脂質プロファイリング」は、標品が無くても実試料で確からしいピーク同定ができるため、ユーザー独自の分析法を開発できます。 - Shim-pack Scepter Claris C18を用いて、ヒト血漿中のリン脂質を20分で分析できます。 - ヒト血漿中のリン脂質162成分についての網羅的な定量的プロファイリングが取得できます。 - MRM数を最小限にすることで、血漿中のリン脂質についての再現性の良い定量的プロファイリングが取得できます。

はじめに

生体試料中のリン脂質の定量的プロファイリング技術は、バイオマーカー探索や疾患メカニズム解析手法として期待されています。リン脂質の構造は多様であり、検出されるリン脂質成分は試料によって異なります。MRMライブラリ「リン脂質プロファイリング」は、リン脂質の極性基と脂肪酸をプロダクトイオンとしてモニターするMRMを計1969個収載しており、その中から目的の試料のリン脂質分析に必要なMRMを抽出できます。また、極性基と脂肪酸のプロダクトイオンの両方をモニターすることで、標準品が無くても確からしい推定構造を得ることが可能ですので、ユーザー独自のリン脂質プロファイリング法を作成することが可能です。 本項では、Shim-pack Scepter Claris C18を使用し、ヒト血漿のリン脂質の定量的プロファイリング法を作成しました。本メソッドでは、ヒト血清中から162成分のリン脂質が検出されました。さらに、MRMを必要最小限に絞り込むことで、ピーク面積値の繰り返し再現性が改善しました。

2025.03.25

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