乳児用調製粉乳および液体ミルク中のヌクレオチド分析

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ユーザーベネフィット

- 乳児用調製粉乳(粉ミルク)および乳児用液体ミルク中のヌクレオチド5種をHPLCで一斉分析できます。 - ISO およびAOAC Official Methodを参照して、夾雑物の影響を軽減するよう前処理方法および分析メソッドを最適化しているため、ヌクレオチドを精度よく定量可能です。

はじめに

乳児用調製粉乳や乳児用液体ミルクは、乳児に最適な栄養を提供するために不可欠です。これらは、組成が母乳に含まれる栄養成分に近づくように製造されています。 母乳中のヌクレオチドはたんぱく質や脂質などの主要栄養素とは異なり、あまり注目されていませんでした。しかし、近年ヌクレオチドの重要な生理機能が明らかになってきています。例えば、ヌクレオチドの持つ乳児の腸管発達、消化吸収能の向上、アレルギー予防効果が報告されています。さらに、脂質代謝や脳機能の発達にもヌクレオチドは重要な役割を果たすことから、準必須栄養素として乳児用ミルクに配合されるようになっています。 このアプリケーションニュースでは、乳児用調製粉乳および液体ミルクに含まれる5種のヌクレオチドを高速液体クロマトグラフNexera XRで分析した例をご紹介します。前処理方法やHPLC分析条件は国際標準化機構(ISO)が公開している「ISO 20638:2015(E)」、および食品検査法の標準化や分析手法の検証などを行う北米の組織であるAOAC INTERNATIONALが公開している「AOAC Official Method 2011.20」を参照しました。

2025.02.25

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