電気自動車用モーターのアウターケースの耐久試験および動的3次元DIC解析

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ユーザーベネフィット

- モジュールやアウターケースなどの自動車部品を試験片に加工することなく、実物のままひずみ分布の解析が行えます。 - 試験機のデータ(試験力やストローク)とDIC解析の結果を同期させ、試験力-撮影フレームのグラフ表示や負荷時のひずみ分布のカラーマッピング表示が可能です。 - 任意の箇所でのひずみ(縦、横、せん断、主)および変位の解析が可能です。

はじめに

近年、温室効果ガスの排出量削減に向けて、脱炭素化への流れが加速しています。その中でも自動車産業の電気自動車(EV)へのシフトが、脱炭素社会の実現において重要な役割を担っています。 EVの軽量化を目的として主要な部品が軽量なアルミダイカストで製造されています。ダイカストは生産性が高く経済的で、複雑な形状の加工が可能です。一方、ダイカストに用いられるアルミ合金は、粘り気が少なく脆い特性を持つ材料であり、内部に欠陥が生じやすいという問題があります。さらに、これらの部品は軽量化を追求する過程で肉厚が薄くなり、構造が複雑化しています。 その結果、疲労強度などの機械的特性が低下する可能性があり、実際の走行中に受ける高速回転や振動に対する評価が必要とされています。 今回は、EVで実際に使われているモーターアウターケース (モーターハウジング)の耐久試験および動的3次元DIC解析の事例を紹介します。

2024.10.22

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