接着剤のせん断強さの速度依存性評価と破壊観察

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ユーザーベネフィット

- 接着剤における力学特性の速度依存性の評価や破壊観察が可能です。 - HITS-TXにより、最高20 m/sでの高速引張試験が可能です。 - HPV-X2により、最高1000万コマ/secの高速度撮影が可能です。

はじめに

接着剤は様々な部品の接合や固定、あるいは配管等では接合部の防水性や気密性を高めるために使用されています。特に自動車分野においては、接着剤は溶接やボルト固定と比較して軽量であり、加えて、適切な接着剤を使用することで部品の振動や騒音を低減することも可能です。そのため、燃費向上のために接着剤への置き換えが実用化されています。自動車をはじめとした輸送機分野では、部材に衝撃的な負荷が加わる可能性があるため、その衝撃特性や力学特性の速度依存性を評価することは重要であると考えられています。 本稿では自動車用途でよく使われる接着剤4種を、高速衝撃試験機HITS-TXを用いて試験し、そのせん断強さの速度依存性を評価した事例を紹介します。また、高速度ビオカメラHPV-X2を用いることで、せん断破壊時に亀裂が進展する様子を観察することができました。

2024.09.03

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