GCMS-QP2050の超高速スキャンを用いた GC×GCシステムによる軽油の組成分析

ダウンロード

ユーザーベネフィット

- GC×GCシステムによる2次元クロマトグラフィーにより、複雑なマトリクスである軽油の詳細な組成分析が可能です。 - GCMS-QP2050の超高速スキャン(30,000 u/sec)により、隣接するピークでも高度に分離することができます。 - データを2次元画像で表示することで脂肪族、芳香族の各成分の分布を簡便に捉えることができます。

はじめに

灯油や軽油などの石油製品は100種類以上の炭化水素を含む混合物です。石油製品の着火性や粘性などの物性はその組成に依存し、燃焼などの性能に大きな影響を与えます。包括的2次元ガスクロマトグラフィー(GC×GC)は2種のカラムの分離特性を利用することによる高い分離性能をもち、1次元のクロマトグラフィーに比べ、組成が複雑な混合物に対してより信頼性の高い組成情報を得ることができます。 本アプリーションでは超高速スキャン(30,000u/sec)が可能なGCMS-QP2050を用いてGC×GCシステム(図1)による軽油の定性分析を行いました。超高速スキャンを用いることで隣接する複数のピークの分離が向上し、精度の高い化合物の同定を行うことができました。

2024.08.06