長寿研究における次世代シーケンサーと質量分析計を用いたマルチオミクス解析

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はじめに

次世代シーケンサーと液体クロマトグラフ質量分析計システム(Nexera Mikros™を搭載したLCMS™-9050)を用いて長寿となる遺伝子変異を起こしたキイロショウジョウバエを野生型と比較しました。DNA解析では全ゲノム解析によりSNV/Indel83万箇所(構造変異は約4万箇所)、RNA解析では網羅的発現量解析によりp値が0.05以下の185遺伝子座を検出しました。タンパク質解析は網羅的解析により約1000個を同定し、代謝物はワイドターゲット分析で測定し約300成分を検出しました。これらの結果をマルチオミクス解析パッケージにより統合解析を行いました。本稿では、長寿となる遺伝子の探索結果とタンパク質や代謝物の関連性を調査した事例をご紹介します。

2024.04.02