BrevisGC-2050を用いたビール中のダイアセチルと2,3-ペンタンジオンの分析

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ユーザーベネフィット

ー 前処理不要で、ダイアセチル、2,3-ペンタンジオンをECD検出器を用いてppbレベルで定量することができます。 ー 分析に必要なガスはN2(窒素)のみです。 ー コンパクト設計であるBrevisGC-2050を用いることにより省スペースで高性能の分析ができます。

はじめに

ビール中のオフフレーバーに、ダイアセチルと2,3-ペンタンジオン(総称してvicinaldiketone:VDK)があります。VDKは主に発酵初期過程で生成し、ある一定濃度以上存在するとバタースコッチといわれる香りがビールについてしまいます。発酵工程後にビールを熟成させることにより、このVDKを一定濃度にまで下げ、当該成分由来のオフフレーバーを取り除きます1)。(この工程をダイアセチルレストと言います) 今回、窒素キャリアを使用して、クラフトビールでよく使用されている、発酵終了後にホップを投入するドライホッピング(DH)を行ったビールをサンプルとして、ドライホッピング前後および、熟成過程におけるVDK量の変化を確認しました。更に、市販ビール中のVDKも分析いたしましたので紹介します。

2024.03.21

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