ヨーロッパ薬局方/米国薬局方に準拠したイブプロフェン原薬の確認試験とATR法による最終製品(市販薬)の分析

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ユーザーベネフィット

-赤外分光法における様々な手法で、イブプロフェン原薬だけでなく、最終製品(市販薬)の確認試験も簡便に行うこと ができます。 -IRSpirit-ZXを使用することで、ヨーロッパ薬局方や米国薬局方に準拠した確認試験を簡便に実施できます。 -IRSpirit-ZXは耐湿性が高く、高温多湿環境下でも安心して使用できます。

はじめに

赤外分光光度計は紫外可視分光光度計とともに医薬品の確認試験に多く用いられます。赤外分光法は赤外線が試料を通過するときに吸収される度合いを各波数について測定する方法です。赤外スペクトルの吸収波数とその強度は、対象とする物質の化学構造と濃度によって決まることから、物質の確認または定量のために用いることができます。 各国薬局方おいて、多くの場合、同一の試料は同じ測定手法が規定されていますが、稀に異なる測定手法が記されていることがあります。本稿では、ヨーロッパ薬局方(European Pharmacopoeia:以下、EP)と米国薬局方(The United States Pharmacopeia-National Formulary:以下、USP-NF)で確認試験法が異なるイブプロフェン原薬を用い、各測定法の特徴と得られた結果の違いについてご紹介します。また、原薬だけでなく最終製品である市販薬のATR分析事例もご紹介します。

2023.12.05