シングル四重極質量分析計による高分子材料の簡易スクリーニング分析

ユーザーベネフィット

－ 添加剤をはじめとした高分子材料に含まれる成分をシングル四重極LC-MSで簡易的にスクリーニング分析できます。 － フローインジェクションによる直接注入であるため、ハイスループットな分析（分析時間1分）が可能です。 － 得られたマススペクトルをeMSTATSolution™で多変量解析することで、特徴的な成分を簡単に見つけられます。

はじめに

プラスチックやゴムといった高分子材料には、材料性能や耐久性を高めるために様々な添加剤が配合されます。高分子材料の開発・製造において、適切な種類・量の添加剤を加えることで性能や耐久性を飛躍的に高めることができるため、高分子材料に含まれる添加剤の情報を把握することは非常に重要です。 本アプリケーションニュースでは、食品容器・包装フィルムに含まれる成分を簡易的にスクリーニングするために、フローインジェクションとシングル四重極LC-MSを用いた手法をご紹介します。本手法で見つかった特徴的な成分の同定には、アプリケーションニュースNo.C236でご紹介した四重極飛行時間（Q-TOF）型の高速液体クロマトグラフ質量分析計（LC-MS）による手法が有用です。両手法を組み合わせて使うことで、高分子材料の効率的な解析が可能となります。

2023.11.06