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ユーザーベネフィット

- 簡便な前処理で植物中の成分を検出できます。 - 高極性から中極性化合物をカラム分離を行うことなく迅速に測定できます。 - 質量校正用の内部標準物質を必要とせず、安定した質量精度でデータを取得できます。

はじめに

自然界に生息している植物の中には、他の生物に対してのみ有害な毒成分(自然毒)を保有するものがあります。それら有毒植物の中には、野菜や山菜などの食用植物と見た目がよく似たものがあり、誤食による食中毒事例が毎年報告されてます。自然毒の中には致死率の高いものもあるため、食品衛生において重要です。そのため、迅速かつ効果的なスクリーニングが求められています。 本稿では、探針エレクトロスプレーイオン化キットDPiMS QTと四重極飛行時間型質量分析計LCMS-9050を用いた新しい分析手法を紹介します。DPiMS QTでは探針エレクトロスプレーイオン化法(Probe Electro Spray Ionization:PESI)を採用しており、前処理から分析にかかる時間を最小限に抑えた直接分析が可能です。

2023.10.03

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