ヘッドスペースサンプラのTrapモードによる ビール中の硫黄成分分析の高感度化

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ユーザーベネフィット

- HS-20 NXのTrapモードを使用することによって、簡便にヘッドスペースガスを濃縮した高感度分析が可能です。 - TrapモードおよびSCD-2030によって、Loopモードでは困難だった微量な硫黄成分へのアプローチが可能になります。 - N2キャリアガスに対応したシステムであり、Heを使用しないで分析を行うことが可能です。

はじめに

ビールの酵母の発酵過程で生成される揮発性硫黄化合物は、ビールの風味や品質に大きく関係します。しかし、これらの化合物は非常に微量であり、分析には濃縮等の前処理や高感度検出器の使用が必要です。 過去のアプリケーションニュース「Nexis SCD-2030を用いたビール中の揮発性硫黄化合物の高感度分析」では、SCD(化学発光硫黄検出器)とヘッドスペースサンプラのLoopモードを組み合わせた分析法によるビール中の揮発性硫黄化合物の分析例を紹介しました。 本稿ではヘッドスペースサンプラのTrapモードを使用して、さらなる高感度化を検討した結果について紹介します。

2023.10.03