トリプル四重極型GCMSを用いた化粧品中の香料アレルゲン57成分の高感度分析

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ユーザーベネフィット

- トリプル四重極型GCMSのMRMモードによって、化粧品中の香料アレルゲンを高感度に分析可能です。 - 分析の高感度化によって、試料の希釈倍率を大きくすることが可能であり、試料気化室などの汚染を低減できます。 - MRMモードを使用することで選択性が向上し、解析の省力化および安定したラボ運用につながります。

はじめに

化粧品に含まれる香料にはその含有量によってアレルギー症状を引き起こすことが懸念される成分が存在し、適切な量での使用が求められています。欧州の化粧品指令(EC 1223/2009)では、化粧品に使用される24成分の香料がアレルギー性物質として規制されていますが、最近ではその規制成分が80成分以上に拡大されることが検討されています。このため、化粧品を製造するメーカーは完成品または原料中に含まれる香料成分について正確に把握する必要があります。 アプリケーションニュース01-00526「Twin Line MSシステムによる化粧品中の香料アレルゲン57成分の定量分析」では、化粧品中の香料アレルゲンをシングル四重極型のGCMSを用いて分析した例をご紹介しました。しかし、化粧品のようなマトリックスが複雑なサンプルでは、夾雑成分の妨害によって正確な定量が困難な場合があります。このような場合にはトリプル四重極型GCMSによるMRM分析を行うことで測定精度の向上が期待できます。本稿ではトリプル四重極型GCMSを用いて、感度、精度、分析安定性をさらに高める方法を検討した結果をご紹介します。

2023.08.22

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