Peakintelligence ™ for GCMS™による農薬データ解析時間の短縮

ユーザーベネフィット

－ LabSolutions Insight™DB GCMSのオプションソフトウェアであるPeakintelligencefor GCMSを用いて、大量のピーク波形処理を高速に精度よく実施できます。 － パラメータレスのため、解析者の恣意による結果のばらつきがありません。

はじめに

クロマトグラムの波形処理が正しく行われているか、そうでないかの判断基準は、一意に定義することが難しく、多くの公定試験法においてもその厳格なルールが定められているケースは稀です。各分析者がその知識と経験をもとに、適切と思われる方法で判断を行うことが暗に求められます。それゆえに波形処理は分析者の恣意性が強く反映される過程でもあり、完全に客観的な分析結果を目指す際の課題になる可能性があります。 また、昨今では一般的になった一斉分析の場合、得られたクロマトグラムをひとつひとつ確認していく作業は多くの分析者の悩みの種です。自動の波形処理プログラムを用いる場合でも、最適なパラメータの設定には時間を要することが多く、その結果を確認/修正する作業から逃れることはできません。 PeakintelligenceforGCMSは機械学習のアルゴリズムを用いて、熟練者のピーク波形処理を模倣することを実現したLabSolutionsInsightDBGCMSのオプションソフトウェアです。パラメータレスで作業者による結果のばらつきがなく、精度よくピークを検出することができます。 今回、GC-MS/MSによる残留農薬のデータに対して、PeakintelligenceforGCMSで波形処理を行い、従来の自動波形処理の結果を比較しました。その結果、従来よりも高い精度で波形処理を実施することができました。

2023.06.20