UV-Vis、EDXを用いた多角的な宝石の分析 -タンザナイト・ゾイサイト-

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ユーザーベネフィット

- 紫外可視分光光度計(UV-Vis)により、宝石の色を定量的に評価できます。 - エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)により、微量元素の定性定量分析が可能です。 - UV-VisおよびEDXにより、宝石の色の違いと微量元素の関係を調査できます。

はじめに

様々な宝石が流通する中、取引される宝石の種類やその産地は多種多様化しています。2021年には63年ぶりに10種類の誕生石が追加されたことから、宝石への関心はさらに高まり、取引数も増加することが予測されます。宝石の価値は産地や色、カット方法など様々な要素が関係しますが、宝石の色は含有する微量元素によって変化することが知られています(加熱などのエンハンスメントと呼ばれる処理により透明度や色を変化させることもあります)。この宝石の色を評価する手法として、紫外可視分光光度計(UVVis)とエネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)があります。UV-Visでは色を直接的に評価することができ、EDXでは、着色の要因となる微量元素の評価が可能です。今回は、緑~青色の宝石であるゾイサイトおよびタンザナイトについて、UV-VisおよびEDXにより宝石色を評価した例をご紹介します。

2023.06.06

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