メタンドライリフォーミング反応(DRM)における 触媒プロセスの違いによる析出炭素量の評価

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ユーザーベネフィット

ー 比率測光方式の非分散型赤外線吸収法を採用し、測定値の優れた安定性を実現しています。 ー ポンプやフィルタ、除湿器などの試料前処理機を内蔵したオールインワン可搬型であるため、簡便に測定できます。 ー 取得したデータをUSBメモリに保存し、パソコンでの編集や他部門との共有が容易にできます。

はじめに

メタンドライリフォーミング反応(DRM)(図1)は、温室効果ガスであるCH4とCO2から様々な化学製品の原料となる合成ガスを生成する反応です。DRMでは高温にした触媒を用いる熱触媒反応により、温室効果ガスを有用な物質に転換することができるため、地球温暖化抑止の観点から注目されています。しかし、実用化には、高温を必要とする点や炭素析出に起因する触媒の劣化および反応管の閉塞が課題となっています。そこで、反応の低温化および炭素析出の抑制を目的に、電場触媒反応(図2)の適用が検討されています。電場触媒反応とは、微弱な直流電流を触媒層に流すことで、従来の反応よりも大幅に低温化が可能となる触媒プロセスを指します。ここでは、触媒プロセスの違いによる触媒の耐久性を評価するために、副反応により生じた炭素をCGT-7100により定量する測定をご紹介します。

2023.04.12

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