Nexis GC-2030による水素キャリアガスを用いたガソリン全組成分析

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ユーザーベネフィット

- JIS K 2536-2に準拠したガソリン全組成分析を行うことができます。 - 水素をヘリウムの代替キャリアガスとして用いることができます。 - PONA分析ソフトウェアであるPONA solutionを用いることで煩雑な同定作業を省力化できます。

はじめに

JIS K 2536-21)では石油製品中のベンゼン、トルエン、キシレンといった炭化水素成分やメタノール、エタノール、MTBE、ETBEなどの含酸素成分及び灯油分のガスクロマトグラフ(GC)による組成分析について規定しています。これまではキャリアガスとしてヘリウム(He)が用いられていました。しかしながら、近年の世界的なヘリウムの供給不足から、2022年に改定されたJIS K 2536-2では代替ガスとして水素(H2)が追加されました。 本アプリケーションニュースではキャリアガスとして水素を用いて、Nexis GC-2030とPONA分析ソフトウェア:PONA solution™によるJIS K 2536-2に対応したガソリン全組成分析を行いました。また、ヘリウムキャリアとの結果の比較も行い、JIS K 2536-2の規制項目である8成分の定量値がいずれも室内併行許容差の範囲内であることを確認しました。

2023.06.29