ラジアルフォージング加工によるEV駆動用 モーターシャフトの評価

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ユーザーベネフィット

- 鍛造品に生じる鍛流線を硬度、元素分布にて確認、検討することができます。 - 試料面全体画像から測定位置を選ぶことが出来るため、狙った位置での硬度測定が簡便に行えます。 - EPMAにより広域から微小部まで幅広い領域の元素分布が得られます。

はじめに

鍛造加工は金属を打撃または圧縮して成形する手法です。鍛造の主な目的は打撃により金属組織の均質化を促し、機械的性質を改善することです。鍛造加工を行うと金属の内部組織には方向性が生まれます。これは鍛流線と呼ばれ、この流れに沿うような方向の機械的性質が強化されると考えられています。新たな鍛造加工の一つにラジアルフォージング加工があります。この加工はハンマー(金型)によって中空シャフト・中空軸の径方向から力をかける一方で、芯金を挿入し内径形状を転写させ、内外径同時に成形することが可能です。この方法で製造した中空シャフトは強度と軽量化を両立することが可能であり、次世代シャフトの製造方法として注目されています。 本稿では、鍛造加工品の断面のビッカース硬度を硬度計で測定し、さらに電子線マイクロアナライザEPMAで元素分布を測定することで硬度測定結果を検証した事例を紹介します。

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