
低分子医薬品
赤外スペクトルの測定においては,大気中の水蒸気や二酸化炭素の吸収が試料の赤外スペクトルに重なって,スペクトルを解析する上で妨害成分となる場合がたびたび起こります。 これはバックグランド測定時の雰囲気状態がサンプル測定時に変化した場合に起こるもので(Fig.1(1),(2)),これを改善するためには,装置内部を乾燥空気や窒素ガスでパージしたり,測定後に水蒸気や炭酸ガスのスペクトルを用いて差スペクトル法によって除去したりする方法が一般的に用いられます。 新しいソフトウェア「IRsolution」には,このような特別な前準備や煩雑なデータ処理を必要とせず,自動的なデータ処理によって大気成分のスペクトルを除去する機能が標準で内蔵されていますので,その機能と効果をご紹介します。
2003.04.01