化合物半導体のバンドギャップ測定ー拡散反射スペクトルからバンドギャップを求めるー

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はじめに

物質のバンドギャップ(禁制帯幅)を求めることは物性物理における基本的な測定として重要なものです。バンドギャップとは,電子の充満した価電子帯の最上部と電子の存在しない伝導帯の最下部との間のエネルギー差を指します。これは物質の電気伝導性に関係する量であり,一般に金属ではバンドギャップが無く,絶縁体はバンドギャップが大きな値となることが知られています。半導体はその中間的な値を取ります。今回,龍谷大学理工学部 和田研究室からご提供いただいた化合物半導体材料に対し拡散反射測定を行い,Taucプロットから各試料のバンドギャップを求めましたので紹介致します。本実験は龍谷大学和田研究室のご協力の元に行なわれたものです。

2011.02.14