
UV-3600i Plus
- C波領域(280 nm未満)の透過率を調べることで、紫外線によるウイルスの殺菌に適した包装材料などの選定に役立ちます。 - フォトメトリック機能の「高度な計算式」を使用することで、透過率を用いてウイルスの殺菌時間を推定することができます。
紫外線はその波長に応じて、A波(315-400 nm)、B波(280-315 nm)、C波(280 nm未満)に分類されますが、紫外線によるウイルスの殺菌には、C波に分類される254 nmや222 nmの波長光が用いられています。紫外線殺菌の利点としては、非接触で殺菌を行えることや排液処理の必要がないこと、薬品を介したコンタミネーションの危険がないことが挙げられます。一方で、紫外線殺菌の注意点として、光源と消毒対象物の間に存在する紫外線殺菌灯の光源封止材や消毒対象物の包装材料により、光源から発せられた紫外線の照射強度が想定よりも弱まったり、遮られることがあります。したがって、C波領域における透過率特性は紫外線消毒に関連するあらゆる材料について、重要な評価値の1つであると言えます。 本稿では、当社紫外可視分光光度計を用いて一般的な包装材料のC波領域における透過率を評価しました。さらに、Labsolutions™ UV-Visのフォトメトリック機能を用いて、包装材料の透過率を考慮した新型コロナウイルスであるSARSCoV-2の殺菌時間を推定する方法をご紹介します。
2021.09.29
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