EDXを用いた原薬開発における元素分析 -触媒残渣、塩原薬、異物-

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ユーザーベネフィット

- 原薬を化学的な前処理なく、かつ0.1gと少量の試料でも測定が可能です。 - ICP-MS で前処理が難しいOsが簡便に分析できます。 - EDX1台で触媒残渣、塩原薬、異物等、様々な用途に使用できます。

はじめに

原薬の開発及び製造工程では、様々な目的で元素分析が行われています。開発段階では、ICH Q3D1)や日本薬局方2)の対象元素、塩原薬の目的元素などを、簡便・迅速に分析する事が求められます。また、受入れおよび出荷時には、製造工程での異物混入を確認する分析需要もあります。EDXは装置の起動が速く、試料を粉末のまま専用容器に入れるだけで、誰でも簡単に分析可能です。少量で十分な感度が得られることから、貴重な原薬が用いられる場合もある原薬開発に適した分析法です。開発段階での分析例として、触媒残渣、塩原薬、異物分析の例を紹介します。触媒残渣の確認では、試料量0.1gでIr、Pt、Ru、Rh、PdおよびOsを定量可能なことを示します。塩原薬分析ではカウンターイオンの確認を想定し、Cl, Br,及びSを定量しました。異物分析では、製造工程での混入を想定した異物を、EDXとFTIRの統合解析ソフトウェアEDXIRAnalysis™で解析しました。

2021.06.21

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