EDXによる樹脂中リンの分析―TSCAに向けたリンスクリーニング分析キットー

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ユーザーベネフィット

- スクリーニング分析キットでは分析に必要な管理試料とソフトウェアが1パッケージになっています。 - RoHS スクリーニング分析と同時にリンの分析ができます。 - EDX-7200は樹脂中のリン濃度を高感度で簡単に分析できます。

はじめに

フェノール、イソプロピルリン酸 (3:1) (PIP (3:1)) は、図1に示したように、イソプロピル化された3つのフェニル基を持つリン酸化合物です。可塑性や難燃性を付与する目的で、ポリ塩化ビニルやポリウレタンなどの樹脂をはじめとした製品に広く使用されます。一方で、米国環境保護庁(U.S. EPA) では、有害物質規制法 (TSCA) において、PIP (3:1) を含有する製品および成形品の製造、加工および商取引の規制を開始しました。 エネルギー分散型蛍光X線分析装置 (EDX) では有機リン化合物の定性や定量分析はできませんが、元素としてリン (P)の濃度を分析できます。そのため、EDXによって規制対象の有機リン化合物の含有量を推定し、スクリーニング分析することが可能です。本アプリケーションニュースでは、PCEDX-NaviソフトによるPのスクリーニング分析の流れと、樹脂中のPのスクリーニング分析事例をご紹介します。

2021.12.19

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