X線CTシステムinspeXio SMX-225CT FPD HR を使用した自動車用コンピュータの観察

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はじめに

自動車には色々な電子機器が搭載され、性能や安全性に関わる制御に使用されています。また、快適に過ごすための環境や運転のサポートも、電子機器で制御されています。 近年は、自動運転や誤発進抑制機能などの安全性に関わる機能も複雑になり、それを制御する電子機器の高機能化も課題になっています。さらに、環境面への配慮から、燃料の燃焼効率を上げたり、走行状態によるエンジンの最適な制御を行うことも求められています。このような制御はカーコンピュータとも呼ばれる ECU(Electric Control Unit)が行っています。 これらの電子機器が搭載されている自動車は、動作中常に振動しています。また、気温やエンジン、道路からの熱といった温度変化の影響も受けるため、過酷な環境下でも正常に動作する必要があります。また、信頼性の要求も高く、ECUをはじめとする電子機器はケースに封入されている場合が殆どです。その場合、電子機器そのものを外観から検査ができないため、X 線を用いた非破壊検査が求められています。 今回は、このECUをX線CT装置を用い観察した例を紹介します。

2018.04.24

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