
低分子医薬品
産業用 X線CT装置にて観察対象物の断面形状を観察するとき,目的とする部分の鮮明な画像が得られるか否かは試料の形状と,それを構成する物質の密度差の程度によって大きく左右されます。 CT 撮影で理想的な試料形状は,どの方向からもほぼ厚さが均等の円筒状のものですが,一般的に実際の試料では厚みと幅の寸法には差があり,特にこの差が大きい場合は良い画像を得るために少しテクニックを要することがあります。 今回は,厚みと幅の寸法差が大きい試料として,電子部品である「CSPチップ」を例にとり,『フィルタを使う方法』,『校正時と実撮影時の電圧を変える方法』により,より良い画像を得るテクニックを紹介します。
2007.04.22