inspeXio™SMX™-225CT FPD HR Plus によるアルミダイカスト部品の内部観察

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はじめに

非鉄金属合金を精密な金型に圧入し、様々な部品を成形するダイカストは、高い寸法精度の鋳物が大量生産できることから市場ニーズの高い製品です。その中でも、アルミダイカストは、安価で軽く、再利用しやすい材料として多方面に活用されています。しかし、アルミダイカスト部品は、製造の過程で製品内部に気泡が残る鋳造欠陥が発生する確率が高く、気泡が内在していると機械的強度や疲労強度の低下、オイルリークの発生などを引き起こします。これらの鋳造欠陥を検出する有効な検査方法として、X 線検査が挙げられます。中でも、X 線 CT は、鋳造欠陥の大きさや位置情報を三次元的に捉えることができることから、特に有効な検査方法です。 本稿では、マイクロフォーカス X 線 CT システム inspeXioSMX-225CT FPD HR Plus(図 1)を用いて、アルミダイカストの鋳造欠陥を観察した事例をご紹介します。

2020.10.19

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