アミン水溶液のCO2吸収量評価

CGT-7100およびTOC-Lを評価手段とするCO2吸収量評価

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ユーザーベネフィット

- CGT-7100とTOC-Lを組みわせることでカーボンリサイクルに不可欠なアミン水溶液によるCO2分離・回収技術開発に役立つ情報を得ることができます。 - CGT-7100は試料ガス流量が広範囲なため、実験室スケールからプラントまでさまざまな実験や評価に活用できます。 - TOC-LによってCO2吸収液に含まれる溶存CO2や炭酸水素イオンなどの無機体炭素濃度を測定することができます。

はじめに

カーボンニュートラル社会実現への取り組みとして、CO2の分離・回収や再利用、貯留といった技術の探索が盛んに行われています。 CO2の分離・回収には物理的および化学的なさまざまのアプローチが検討されており、そのひとつにアミン水溶液を用いる技術があります。この技術の主役ともいえるアミンは、速やかにCO2と反応するのはもちろんのこと、吸収後のCO2回収操作が低コストであること、安定性や安全性に優れることなどが要求されるため、より良い特性の実現を目指した研究開発が行われています。 このような背景のもと、本稿では島津ポータブルガス濃度測定装置CGT-7100と島津全有機体炭素計TOC-Lを評価手段としたアミン水溶液によるCO2吸収実験をご紹介します。

2021.08.26