
ICPE-9800シリーズ
汚染された土壌は,雨水や河川水の浸透により,飲料原水の汚染を引き起こすのみならず,土壌を直接摂取することにより健康被害をもたらします。従って,土壌の有害性の評価を,定められた方法で行う必要があります。日本では,土壌汚染対策法において,含有量基準と,その調査方法(土壌含有量調査に係る測定方法)が示されています。Table 1 に,その含有量基準値を示します。調査方法は,人が土壌を摂取した際,含有される有害元素の体内への吸収を想定した溶出試験です。分析に使用する装置には,基準値以下の微量濃度が正確に測定できることが求められます。 今回,島津マルチタイプ ICP 発光分光分析装置 ICPE-9800シリーズを用いて,土壌の含有量分析を行いました。ICPE9800 シリーズは,ミニトーチプラズマと全元素・全波長が同時分析可能な分光器により,高感度・高精度な分析を,ハイスループット・低コストで行うことができます。
2014.08.25
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