食品・飲料
DART を用いた揮発性成分リアルタイム分析(その2)スパイス,ハーブティおよびフレーバー添加オイルの揮発性成分分析
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はじめに
食品を調理すると,食欲をそそるようなさまざまな香りが放たれます。食品の風味を科学するために,そのような揮発性成分の分析に関心が寄せられています。調理直後は揮発性成分が非常に短い時間間隔で変化するため,タイムリーに捕集し,分析機器に効率よく導入する必要があります。 既報 C111 で,試料を直接イオン化することができるDART(Direct Analysis in Real Time)と揮発成分分析用デバイス Volatimeship を用い,質量分析装置 LCMS-8030 にて,チョコレート様モデル食品から,溶解時に放出される香料を連続的に測定した例をご紹介しました。本報では,同様のシステムを用い,スパイス,ハーブティ,フレーバー添加オイルから放たれる清涼感のある香り成分を連続的に測定した例をご紹介します。
2015.07.26